December 10, 2008

買っちまったー

 と言うわけで、銀座の山野楽器で買ってきましたよ。敏いとうとハッピー&ブルーの新録盤CD。湘南物語をマスターしようと思ったらいきなりチャチャチャ。素人がラテン系歌うとリズム取りが命取り。目の前にそそり立つ難易度の壁はあまりにも高く。いつかは乗り越えてみせるゼ!敏いとう兄貴!

 あ、そういえば今のリードボーカルの宍戸 勝さんって、超力戦隊のオーレッドの人なんだね。元ジャイアンツの藤城和明さんが在籍してた事もあったり、竹下幸介さんが性転換してキャサリンになったり、敏いとう先生(柔道三段・硬式空手五段)がフランク・シナトラのボディガードやったり、金銭トラブルで失踪したりと、本当にキャラの立ってる濃いグループです。

 先日、チャンピオンでの連載が終了した西条真二さんの「鉄鍋のジャン!R 頂上作戦」9巻。西条さんというと巨乳がクローズアップされがちだけど、この人の描く男性キャラクター、毒のあるエロスがたまりません。蟇目兄貴最高!

 アナログで描いてるから、白黒画面で凄く線が強いんだよね。生、というか。次回作はどこで描くのかなぁ。

 ロシア語通訳・作家の米原万里さんの対談集。「言葉を育てる」

 最近、翻訳者の人の言葉に対する神経の使い方に感じ入っていた矢先に見つけたので購入。単語は単純に意味を表す機械的なパーツだけじゃなくて、言語化される前のもやもやとしたイメージの運び屋でもあるんだなぁと思う。A言語にはある単語がB言語にはないとき、それは二文化圏の哲学や思想の差異の現れでもあるのだね。そこをどう噛み砕くかが翻訳者や通訳者の腕の見せ所なんだろうけど。

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December 01, 2008

馬場卓也先生著・真田十勇姫(第三巻)を読んでみた【手紙形式】

馬場卓也先生著、真田十勇姫! 散之巻 (GA文庫)を読みました。

 夢見る天才少女パペットマスター・ジョディは街で噂のアバンギャルドなファッションリーダー!人肉嗜好の使い魔羊・レクターと沈黙のマジックニードルで恋の悩みを解決しちゃうゾ☆今回の依頼主は同級生のBOYと思いを遂げたいSHY-BOYのイケメン・ケイスケ君…ってなに?これって凸と凸!?ってことは二本ズ…ダメダメ!!ここから先は男子禁制の乙女ドリームランドDAZO★恋の呪文はカニバル・カニバル・ハンニバル☆

という話ではないのでご安心下さい。

 正しい内容はご自身でお読みになって確認された方がよろしいかと。  ※あらすじからはみ出した所におもしろさがある作家さんなので、特に。  

 というわけで、前回に引き続き感想文は手紙形式で。

前略

 一気に読み終えた後で、もう一度ゆっくり読み直したのですが終わりに近づくのが勿体なく、時々前に戻ったりしてようやく読み終えました。

 各キャラクターの角がますます立ってきて、爆走妄想ガールことジョディが参入、ドタバタコメディとしてかなりいい感じになってきたところで最終巻というのは、とても名残惜しいです。ラブは?と言われるとあれ?という感じですが、やっぱり、強みは大立ち回りとギャグだと思うのです。

 ラブ的なところだと感情では「え?やっぱりマキなの?なんで?」という思いが先に立ちますが、エピローグのことを考えるとやっぱりそうなる必要があると理性で納得しているところです。自分の目線から見るとマキはブラックボックスで今ひとつピンと来ないのですが、( DVD事件の直後にあっさり温泉承諾する辺りで強く感じました。間に、マシラがマキに取りなすシーンを入れたり、逡巡しても良かったような気がします)この年頃の恋ってやっぱりそうなんでしょうか。

 ジョディの暴走も素敵でしたが(ちなみに彼女の妄想シーンの脳内BGMは畑中葉子の「もっと動いて」でした)、エピローグのマシラが一番いいですね。やっぱりいい子です。シチュエーション的に身につまされることもあるので彼女は読んでいて思い入れがありました。

 回を増すごとにどんどん読みやすくなったと思います。ただ、地の文の文末が「た」で簡潔に終わる頻度が自分の読んでいる他の文章に比べると多いようにも感じられます。頭の中で音に直したときにちょっと単調に響くのですが、これはライトノベルの様式なのか、どうなのかとちょっと考えさせられました。例えば「エピローグ」よりは「エピローグもう一つ」の方がリズムのバランスが上手くとれていると思うのですがいかがでしょうか?

 いろいろかきましたが、これで終わりというのは仕方ないこととはいえ淋しいですね。以前にも書きましたがこうなったら新作の余白にミカン汁で続きを印刷していただくあぶり出し仕様にするか、原稿が印刷所に回るタイミングで中身をすり替えるか、文末から逆順に読むと真の内容がわかるようになるかのいずれかで続きを読めればと思っています。

(単純に実力行使という案もありますが、赤坂の辺りは国会や首相官邸が近いこともあり常駐しているお巡りさんの数が多いので難しいかと…)

 それは無理としてもまた、いつかこの世界を楽しむ機会があればと一読者として願っています。面白い作品をありがとうございました。

P.S.

184P、「パンツ」ではなく「パンティ」ではないかと思いますがいかがでしょうか。

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November 21, 2008

馬場卓也先生著・真田十勇姫!(第二巻)を読んでみた【手紙形式】

真田十勇姫! 弐之巻(GA文庫 は 3-2)
を読みました。

 同級生ユキオへの友情が独占欲に変わったとき、徳田ケイスケは富士山中に棲む大イモリの黒焼きから作った媚薬を使うことを決意する。「だ…駄目だよ。俺たち、こんな、あッ…」理性と情欲の間で苦しむユキオの表情がケイスケの暗い欲望に火をつける。床に転がされ、猿ぐつわを咥えてもがくゲンゾウ(ショーン・コネリー)に聖者の如く微笑むケイスケ。『おじいさん、もうしばらくの辛抱ですよ。お互いを満足させられるのは学祭の時、と言ったじゃないですか』 黒曜石の闇の中で背徳の宴が秘めやかに幕を開ける。という話ではないのでご安心を(ごく一部本当ですが)。ほんとうにきちんとしたボーイミーツガールのラブコメです。BLじゃないですよ(BLは読んだことないが)

正しい内容はお買い求めの上実際にお読みになられた方がよろしいかと。

というわけで、前回に引き続き感想文は手紙形式で。

前略
 二巻目を読んでいて、最初に感じたのは地の文の描写がわかりやすくなってスムーズに読むことが出来たと言うことです。一巻目を出された後で文体に対して色々と意識された部分もあったのではと考えさせられました。
 そして、登場人物一人一人のエッジが大分立ってきて、それぞれの考え方やポジションの違いが巻き起こすギャップを素直にギャグとして楽しめました。そこには、ユーリとケイスケという「2大異物」の存在が大きいように思われます。
 一巻目の時は、キャラクターがそれぞれに特技や魅力を持っていたのですが、基本的にツバメをのぞいて、全員「(根は)いい人」のポジション枠に集中していたように感じられます。物語上での位置が同じ枠の中で個性を出していくには文章でそれぞれの書き分けをしっかり行う必要がありますが、ハードルの高さがぐっと上がります。
 
 ユーリが今回「自分に正直すぎて困った人枠」に入ってきて、しっかりと異物であることを自己主張したことでその異物への対処の仕方の違い(反発・困惑・妥協・安全な位置でスルー)が、登場人物それぞれの差異を見えやすくしていった様に感じました。
 一方、ケイスケが「変な人枠ど真ん中」に移動して暴れてくれたおかげで、読者である私にとっては作品世界内で「どこまでが許容範囲内」で「どこからが変」という一線がはっきりしました。たとえば、ミヨが眉間を撃つのはOKですが、股間を撃つのはNGなのですね。
 話を書く側は登場人物の位置が全て頭に入っている状態で書いているわけですが、読者にとっては文章から与えられる情報がすべてなので、三人称で書かれた文章だと人間関係や価値観のどこを基点にして読み進めるべきかがあやふやになることがあります。(本来は主人公が基点になるわけですが、読者が主人公と同じ目線に立ちづらいこともあるので)
 そんなとき「明らかに、変!」と目立つ異物が一つあるとそこを基にして読み解くことができるのかと、省みていろいろ考えさせられました。
 
 作品世界が水を張った静かな水槽だとすると、水面に波を立たせるには外的な要因(強大な敵・回避し得ない運命・世界の終わり等)で外側から水槽のガラスや枠(物語の骨組み)を叩いて揺らすか、中の魚(登場人物)に動いてもらうしかないのですが(強引に手を突っ込んでかき混ぜるという手もありますが割愛します)、この二人のおかげですごくいい波が立ったと感じました。物語の振れ幅が大きくなってより楽しくなったのは確かです。
 加えて、一巻目ではブログの文章に比べて少し遠慮がちに感じられた筆者ご自身が、だいぶ自由に筆を走らせていると思います。「大筒のライミ」のくだりは私にとって「ライトノベルってここまで自由にやっていいんだ!」という福音になりました。
この先の第3巻を楽しみに読ませていただきます。

草々

追伸:以下の二点、校正抜けかな?とも思いました。思い過ごしでしたらすみません。
P116{危ない技使も}
P148{対称的}

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November 19, 2008

おぢさんがイカ臭い(誤)青臭い(正)こと言っちゃうぞ

 実は真田十勇姫の二巻ですけど二周目いっちゃってるんですわ。これが。  ほら、素人のつたない感想に直球でお返事いただいちゃったら、それへの返礼はやっぱり一撃必殺クラスの気合いを込めてお応えすべきだとおもうわけやね。殺しちゃまずいけど。そんなわけで丁寧に読み進めているところです。

 で、まぁ、感想の書き方についてかなりもやもやしていた物があったんだけど、自分の言いたいことに一番近いのはこのブログのエントリなのかなと思ったわけさ。文章の魅力って書いている人間のアクとか歪みとか行き過ぎた感受性から出てくるもんだから、何言われても平気な打たれ強くて健全な人間が書いた文章なんてつまんないでしょ。つか、聖人君子で立派な人間じゃないと立派な文章が書けないわけでもないし。むしろその逆か。

 学生時代に芝居やってた時にさ、舞台終わった後でお客さんのアンケートみんなで読むわけさ。そういえば「こういう内容の話は芝居じゃなくてコバルト文庫でやるべきだ」というのがあったあった。あの時あの意味をもっと深く考えていれば今頃は、とかそういう話じゃなくてね。うん、そう。「建設的な批判になっている感想」と「単なる脊髄反射の垂れ流し」になっているのが玉石ごたまぜなんだな。

 前のエントリでも書いたけど同じ一文「おもしろかったです」と「つまんなかったです」の間には大きな違いがあって、後者は問題点を見いだしておきながらそれに対する改善案を故意に提示しない、もしくは問題点に上手くフォーカスして抽出する能力がない、もしくは改善に至る方策を提示するスキルがないのどれかにあてはまるわけだよね。どれにしても、「発見した問題点を改善する意識も能力もない人」はおぢさんの仕事場では「口だけで成果を出せない使えない人」ってレッテル貼られて厄介者扱いされるんだけどね。

 芝居の先輩でKさんという女性がいてさ、稽古中とか芝居が終わった後にかなり率直にだめ出ししてたんだ。「お前の**が駄目」とか「そんな**じゃお客さんに失礼だ」とか。正直むっとすることもあったけど、最後に納得しちゃうのは指摘するポイントが的確だからなんだよね。批評する実力のある人間は何言っても許される。
 逆に言われた方がネガティブな印象しか持てないというのは批評者のスキル不足が大きいよね。まぁ、言われた方の言語認識能力の問題や自己認識の甘さから来る物もあるかも知れないけど。ただ、単純に「つまらなかった」というよりは「どこがどうつまらなかった。その理由は**だからだとおもう」という方がいいわけだし、「ここが面白かった」というのは積極的に伝えた方が書き手のモチベーションも上がるし。

 で、今読んでる二巻だけど一巻よりも読みやすくなってるし、面白くもなっている。暖機運転終わっていま公道に出ましたみたいな感じ。そこに至るまでは色々なフィードバックだったり、試行錯誤があったのではと思ったり、「この人は真面目に書く人なんだ」ということを感じて好感が持てました。はい。

 やっぱりさ、新人の書き手さんは読者がエールを送って、応援して、育てていく余地が大きいと思うんだよね。最初から完璧じゃない代わりに可能性がある訳なんだし、面白いなって思った人には長く書いて欲しいのが自然な感情だと思うから。面白かったら素直に「面白かったです」、違うなと感じたら自分の中のレトリックを総動員したオブラートにくるんで「**が**でちょっと物足りなかったです」と声をもっと伝えていくべきなのかなと感じている今日この頃。これは音楽でも絵画でもいっしょだけどね。今までずっともやもやしていたことをこのエントリで一気に放出してすっきりしたので今夜はよく寝られそうです。では。

追記:相手の気持ちを思いやるのは文化的な人間が見ず知らずの人にコミュニケーションを取るときの最低限の礼儀ですやね。あんまり自分に正直すぎると世界規模でお里が知れますよっつーことで。
婉曲表現を使っても先方には言いたいことはちゃんと伝わりますわいな。ほら、言葉を扱うプロが素人レベルのレトリックに惑わされるわけないじゃん。ねえ。

業務連絡:今度会ったとき、この問題とライトノベルにおける悪意の取り扱いについてとしさんと三人で語り合いたいんでよろしくお願いします>瑠璃子嬢

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November 14, 2008

ロシアの西の方から来ました

えー、真田十勇姫の2巻 を読んでたらロシアの西の方から来たユーリと言う名の娘さんが出てきたのですよ。で、ロシアというと反射的に「さらばシベリア鉄道」を歌いたくなって先日歌ってみたのですが残念な出来なので封印しました。

で、また本に戻って読んでみたらやっぱり歌いたくなったので再度チャレンジ。今度は少しましになったのでアップしますわ。

「さらばシベリア鉄道」

あと、クリィミーマミを何かというリクエストを頂いたので、歌ってみました。人様の希望に応えただけだから合法だよね。きっと。

「LOVEさりげなく」

前の二曲で結構喉を閉めてしまって、やばさを感じつつ歌いました。やっぱり歌い方を見直さないとなぁ。

「笑顔で愛してる」

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November 10, 2008

馬場卓也先生著・真田十勇姫(第一巻)を読んでみた【手紙形式】

以前のエントリで書いた「真田十勇姫! (GA文庫)」をようやく読了できました。

日本の荒廃を憂う徳田ゲンゾウ(ユル・ブリンナー)が、徳川幕府を再興して真の国力を取り戻すまでの熱き日本再生ロマン。見所はメガネを壊してすぐ学校を休む音楽教師の代行授業。不良にボクシンググローブをはめられた手でピアノが弾けず窮地に陥るが「魂の音は力では縛れぬ!」と黒いビジソを脱ぎ捨ててかぐわしく逞しい足の指でラフマニノフを弾くシーン。濡れながら一気に読みました。ああ俺の性癖大暴走。という話じゃないのでご安心を。

どういう話かはやはり書店でお求めになって読まれた方がよろしいかと存じますよ。お近くの書店になければアマゾンとか。

で、実際の感想ですが手紙形式で丁寧に書くことにしましたよ。というのが、著者ご本人がこのサイトに来られたということは、うっかりしたらこの感想も読まれる事故が起こりうるので、瑠璃子さんに以前書いたときのようにフェザータッチの方がいいと思った次第。

 前略

 先日は、こちらのサイトにコメントを頂きましてありがとうございました。

 ようやく「真田十勇姫(一巻目)」を読破し感想を書こうとしたところ、はたと困ってしまいました。私は基本的に映画や小説に関してネガティブな感想を余り持たず、「オペレッタ狸御殿」や「アイランド」にも良評価をつける人間だからです。

 見ていて苦痛だった映画は「花のようなエレ」と「ドラゴンヘッド(SAYAKAのしぶとさには感銘を受けましたが)」位の人間が感想を書くと、「ここがよかった」「面白かった」といったパターンでどうしても終わらせてしまいます。

 では貴著に対しても100%そうかというと違っていて、どうしても自分の文体と比較・分析を行いながら読んでいってしまうため若干の疑問点が出てくるのです。

 これらの疑問点を感想に含めるべきかどうか悩みました。それは、自分のポリシーとして「改善の具体的な方策もしくはそれに通じる方向性(ヒント)の提示を行わない批判は、自らの問題解決能力の欠如を世の中に露出する行為と同義であり非生産的である。仮に何かを生み出しうるとするならば、批判を行った行動主体が批判対象よりも上位にいるという幻想であるが、そもそもその批判は批判対象の存在を前提とした創造性を必要としない副次的な代物であり、特に価値や存在意義を認めることはできない」と思っているからです。

 

 私が最後に読んだライトノベルは卒業IIのノベライズでした。毎話挟まれる食事シーンのシズル感の豊かさが心に残っていますが、もう10年以上前のことになります。つまり、最近のライトノベルについては全く分からないということです。

 また、大学在学時に芝居の脚本を書いたり、演出したりしてはいましたが卒業以降15年近くにわたって全く創作活動を行っておりません。ある程度の長さの小説を書いたのは今回のテーマ大賞公募作の執筆が初めてです。この時点で小説執筆における経験の浅さは明白です。

 そのような自分が批評めいたことを書くのは非常にばかげた行為であるとは思いますが、貴著を読んでこんな事を感じた素人が一人いたという気持ちでお読みいただければ幸いです。

 前置きはこのあたりにして、本題に移りましょう。読み始めて最初に驚いたのは次から次へと場面の転換が素早いことです。次に戦闘シーン内の動作バリエーションがとても多くて、描写が苦手な私には非常に参考になりました。

 主人公の家に女性キャラクターがやってきて同居するというシチュエーションをどう処理するのかと思っていましたが、母親の「パート」「お芋の天ぷら」「家来ちゃん」という日常性の提示で何となくぼかせるもんなんだというのは考えさせられました。そんなに難しく考えない方がよいのですね。

 マシラの描き方が可愛らしくて好感が持てました。ただ、マキの気持ちや性格がマシラほどよく見えないので、ユキオが彼女を好きになった動機が今ひとつピンと来ないような気がします。そのくらいにしておいた方が、混戦模様に持ち込みやすいというのもわかりますが。

 全体の中では第5章がいちばん生き生きしていて好きです。個人的には全体の3分の1から半分くらい5章にしてしまってもいいんじゃないかと思うほどです。4章の三村との対決エピソードも嵐山になんとか押し込めないかとも考えました。クライマックスに入る前にガス抜きがある分カタルシスが目減りするような気がしたものですから。

 ただ、疑問に思った点もあります。5章が生き生きしているのは戦闘シーンがメインになるところから来ているように感じます。1章から4章までの戦闘シーン以外の所の地の文の情景描写が比較的あっさりしているように感じられるのです。

 物語の進行には必要ない所ですが、私は変なところで細かいので例えば128pのサニーがマユミになったときのシャツやスカートは無地なのか・柄なのか、どんな色なのか、開襟シャツならボタンはどこまで外すのか。172pのユキオとマキが目を見張ったマシラの弁当箱の中には何が入っていたのかみたいなところが気になってしまうのです。これは書くときも同様ですが。

 あと、比喩などのレトリックを余り使わない方が、最近の読者には良いのだろうかとも考えさせられました。私には少し物足りないのですが、その辺りはどうなのか疑問に思っています。

 色々書きましたが、とても楽しい話なので気持ちよく第二巻に進むことができるのは確かです。

また第二巻を読了しましたら感想を書かせていただきますのでよろしくお願いいたします。

草々

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October 31, 2008

課題図書は馬場卓也先生著・真田十勇姫


現代のライトノベルと対峙するみなみくま。どどーん。

えー、このところ読んだ小説本といったらジュンパラヒリの「その名にちなんで」とか「停電の夜に」とかひとりっ子とかダイヤモンド・エイジとか。

公募作を書く前に参考のためライトノベルを読んでみようかと思いましたが、文章が固まってないうちに同ジャンルの物を読むことで影響を受けるのが怖くて手が出せませんでした。

で、無事に公募にも出したことだし、人生経験的に読んでみましょうと公募に出したレーベルから馬場卓也さんの「真田十勇姫」を選びました。が、近所の本屋にないのでアマゾンにて一気に全三巻購入することに。

そんでもって、読み始めました。しかし。全然進みません。 というのは、どうしても分析してしまうのでストーリーを追うよりも「自分だったらここはこう書くなぁ」「ああ、こういう処理の方法があるんだ」「どうしてこういう書き方するの?」「このフレーズはうまい」といった雑念がついついわいてきてしまうんだなぁ。そんなこんなで無限ループ大はまり中。

ちなみに選んだ理由ですがブログで「明日に向かって撃て!」を取り上げていらっしゃったのが理由。人柄から読む作品を決めるというのは本末転倒のような気もするけど、まあこんな出会いもあるでしょうと。

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January 31, 2005

ウィリアム・ギブスン 「パターン・レコグニション」

パターン・レコグニションを読了。
前作「あいどる」の色々な機能不全・矛盾を抱えつつ動いていく生活や都市の描写が好きだった記憶に導かれて購入。
ミシュランのゴム人形やミッキーマウスのような商業ロゴに異常な嫌悪をしめる主人公の広告コンサルタントの女性がネット上に流通する映画の一場面の映像「フッテージ」に隠された電子透かしをめぐって謎の作者を探す陰謀に巻き込まれていく。というのが大筋。
購買行動を円滑に推し進める情報の流通手段=広告という背骨の上で、人命や恋愛も含めたすべての事象が経済スキームの中で取引される現代をクールに描きつつ、相反する要素としての人の情やアンダーグラウンドの芸術活動をとりあげ最後には結局それらも消費される商品になっていくことを痛快に描いてしめている。
最後に描かれる主人公の電脳世界と現実世界をまたいだ旅を通してつながった人々が主人公に当てた手紙。人と人とが社会的立場(国境)をこえてつながっていく世界。経済もまたボーダレスになっていく。いや、ボーダレスな経済の上でボーダレスな社会が成り立つんだ。

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January 20, 2005

東急Salus2月号で假屋崎先生特集が!

☆東急ときめきガール(たくぼん・甘夏・くまごろう)宛報告☆
今月号の東急Salus(東急線沿線の駅においてある無料冊子)は假屋崎先生を見開き2Pで特集してました。
先生は子供のころは内気で自分をうまく表現できなかったのが、お花のパワーで文字通り開花されたとのこと。
ぜひチェックを。

●明日回すわ>D(東京メトロガール)

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